プランクトンって なに? その1

プランクトンは日本語では「浮遊生物(ふゆうせいぶつ)」。水中をただよいながら生活している生物のことです。 "プランクトン" は、特定の生き物の仲間をさす用語ではないので、動物も植物も、多細胞生物も単細胞生物も、さまざまな生き物が含まれます。
(写真:ケンミジンコ)

小さくて目に見えない・・・とはかぎらない!

"プランクトン" というと、とても小さな生き物というイメージがあります。観察するには顕微鏡が必要だと思っている人も多いでしょう。しかし、例えば淡水のプランクトンでもっともよく見られるミジンコやケンミジンコの仲間には、体長が 1mm 以上になる種類も多く、3mm に達するような大型種も普通です。
1mm や 3mm の生き物ならもちろん肉眼で見えますし、それがミジンコの仲間なのか、ケンミジンコの仲間なのかも十分見分けられます。
ルーペがあればさらに細かいところまで観察でき、もっと小さなプランクトンも観察できます。

1m 越えのプランクトン !?

上で書いた通り、プランクトンとは水中をただよいながら生活している生物のことです。淡水のプランクトンでは 1cm を超えるような種類はめったにいませんが、海のプランクトンにはもっと大きな種類がたくさんいます。

(写真:カミクラゲ)

例えばクラゲの仲間は遊泳力(ゆうえいりょく:自分で泳ぐ力)が弱く、海流に逆らって進むほどの力はないことからプランクトンに含まれます。
エチゼンクラゲなどの大型クラゲは、かさの直径で 1m 以上、触手の長さは数メートルという巨大プランクトンなのです!