プランクトン・ネクトン・ベントス
水の中には「浮遊している」以外にも色々な生活のしかたをしている生き物がいます。魚の仲間のように「泳いでいる」生き物は「ネクトン(遊泳生物:ゆうえいせいぶつ)」と言います。水の底を歩いているザリガニや、泥の中に穴を掘って潜っているゴカイのような生き物は「ベントス(底生生物:ていせいせいぶつ)」と呼ばれます。
「プランクトン」「ネクトン」「ベントス」は水生生物を“生活のしかた”で大きく分けただけのものなので、全ての水生生物がどれか一つに当てはまるというわけではありません。
例えばカレイのように泥の中に潜って暮らす魚はベントスであり、同時にネクトンでもあります。またイセエビは卵から生まれてしばらくはプランクトンとして生活し、大きく成長すると水底に降りてベントスになります。このように一生のうちにプランクトン、ネクトン、ベントスの区別が変化する生き物も数多くいます。
(プラナリア) |
(ヒドラ) |
(ツリガネムシ) |
たとえば写真のようなプラナリア、ヒドラ、ツリガネムシなどは、プランクトンではなくベントスです。
ベントスにもプランクトンとはまた違った生き物達がたくさんいるので、観察してみると面白いですよ。
簡単なベントスの採集方法 2通り
A. ひしゃくなどで池の底の泥を少し採ってみる
B. バケツやバットに浅く池の水をいれ、池の中から採った落ち葉・水草・枝などを入れて表面をよく観察してみる
==大切な約束==
*採集に行くときは、かならず大人の人についてきてもらいましょう。水の近くは、底が沼のようになっていたり、すべりやすかったり、危険な場所がたくさんあります。
*採ってきた生き物を他の場所に逃さないようにしましょう。
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