ベールマン装置 の仕組み
ベールマン装置とは、土の中の生き物を水を使って採る道具のこと。土の中なのに水? と思うかもしれないけれど、じつは土の中には、土のつぶとつぶの隙間にあるほんのちょっとの水を頼りに暮らしている生き物がたくさんいるよ。
水のないところでは移動ができない生き物は、ツルグレン装置では採ることができないんだ。
ツルグレン装置の空気の部分を水で満たしてあげることで、水がないと移動できない生き物を下に集めるのがベールマン装置だよ。
ツルグレン装置の仕組みは下のコラムをみてね。
▶️『作ってみよう! ツルグレン装置』
作ってみよう!
ベールマン装置は、500ml のペットボトルと茶漉しで簡単に作ることができるよ。- 500mlペットボトルを上から**cmくらいのところで切る
- 切り取った上の部分を逆さにして、下の部分にはめる
- 逆さにしたペットボトルの上部分に茶漉しをのせる
- 茶漉しに半分たまるくらいの水を入れる
- 茶漉しの上に落ち葉などをいれる(水に全体がつかるようにいれる)
- 数時間おいてから、ペットボトルキャップの部分に溜まった水や土のつぶをピペットなどで吸い出して別の容器に移して観察する
*ペットボトルを切る時は、ケガをしないように気をつけてね!
使う時のポイント
細かい土が多かったり、揺らしたりすると、下の水に土がたくさん入って観察がしづらくなってしまうので、そっとしておこう。茶漉しの上にガーゼなどを入れると、土が落ちるのを少し防いでくれるよ。
土ではなくて、コケや地衣類、落ち葉をいれてみるのもオススメ。コケや地衣類からは、この方法でクマムシが見つかることもあるよ!
ベールマン装置で見つかる生き物はとても小さいので、観察にはルーペや顕微鏡を使おう。