土の中の生き物を観察 してみよう!
土の中には、たくさんの生き物が暮らしています。
手作りのツルグレン装置
で、普段あまり見ることのない “土の中の世界” を調べてみよう!
ツルグレン装置の作りかたはこちらのコラムをみてね!
土をとってくる時のポイント
土の中の生き物の多くは、乾いているところよりも湿ったところが好き。カラカラに乾いた落ち葉よりも、その下にあるふんわりとした土にたくさん暮らしているよ。まずは地面の落ち葉をそっとどけて、砕けた落ち葉が混ざっているようなふんわりした土をとってみよう。
持ち帰る時は、紙袋が便利! ビニール袋に入れてしまうと、蒸れて中の生き物が死んでしまうことも。暑いところにおいたり、潰したりしないように、そっと持って帰ろう。
校庭のように踏み固められたところや、植物がたくさん生えた草原、河原の砂や砂利の中に暮らしているものもいるよ。
いろいろな場所を比べてみるのも面白いよ!
いろいろな場所を比べてみるのも面白いよ!
ツルグレン装置を使う時のポイント
網の上に土をのせる時は、なるべくそっと、平らにいれてね。上からの光や熱がまんべんなく当たることで、生き物が下へと移動するよ。土をこんもりのせると、生き物はお山のまん中へ移動してしまい、出てきません。
土をいれたら一晩くらいそっとしておくのが成功のコツ。土が多いと、生き物が出てくるまで時間がかかるよ。
生き物を観察する時のポイント
大きな生き物(ダンゴムシ、ジムカデの仲間など)は、肉眼でもよく見えるいけれど、小さな生き物(トビムシ、ダニの仲間など)はルーペや顕微鏡があるともっとよく観察できるよ。
土の中の生き物は、乾きすぎると死んでしまう。動いているところを観察したい時は、ツルグレン装置の下の容器に、湿らせたティッシュなどを広げて入れておこう。
細かいところをじっくり観察したり、スケッチをしたりする時は、ツルグレン装置の下に洗剤を一滴混ぜた水か 70-80%のエタノールをいれ、生き物を殺して観察しよう。
エタノールの場合は標本としても保存できるよ。
*エタノールは薬局などで買える無水エタノールを水で薄めて使います。燃料用アルコール(メタノール)は有毒で危険なので、使用しないように!